厚底のバイクブーツは、停車したときの足つきを補うための装備です。
ただ、高ければ高いほど使いやすいわけではありません。
足が着きやすくなっても、シフトやブレーキを動かしにくくなれば困ります。
この記事では、厚底バイクブーツを選ぶときに確認したいことを、足つきとペダル操作の両方から紹介します。
厚底バイクブーツは足つき対策になる?
厚底バイクブーツは、一般的なブーツより靴底が厚く作られています。
つま先側にも厚みがあるものなら、停車したときに足が地面に着きやすくなります。
あと少し足が届けば、安定してバイクを支えられそう。
そんなときに試しやすい方法です。
ただ、足つきは靴底の厚さだけでは決まりません。
- シートの高さ
- シート前側の幅
- 足の長さ
- 車体の重さ
- 停車したときの姿勢
- 路面の傾きやくぼみ
同じ厚底ブーツを履いても、バイクや体格によって感じ方は変わります。
つま先が地面に着きやすくなる
停車するとき、両足のかかとまで地面に着く人ばかりではありません。
つま先や足裏の前側でバイクを支える人もいます。
つま先側まで厚いブーツなら、普段より足が着きやすくなり、支えやすく感じることがあります。
ただ、靴底の厚さが、そのまま足つきの変化になるわけではありません。
つま先の形や靴底の反り方、足を下ろす角度でも変わります。
靴底が3cm厚くても、足つきがそのまま3cm変わるとは限りません。
外の路面は平らとは限らない
店の床では足が着いていても、外では路面の状態が変わります。
信号待ちで足を着いた場所がくぼんでいたり、駐車場が傾いていたりすると、いつもより足が届きにくくなります。
それでも、普段より足が着きやすくなれば、停車するときの不安が軽くなる場合があります。
両足のかかとまで着かなくても支えられる
足つきというと、両足のかかとまで地面に着くかが気になりやすいです。
でも、いつも両足で支えるわけではありません。
片足を地面に着けて、反対側の足をステップに残して支えることもあります。
両足ではつま先しか着かなくても、片足なら足裏を広く着けられる場合があります。
反対に、両足が地面に着いていても、バイクが傾くと急に重く感じます。
だから、かかとまで着くことだけにこだわらなくてもいいと思います。
停まったときに慌てず支えられて、そのまま落ち着いて発進できるか。
そこを大切にしたいです。

足つきはシート高だけでは分からない
足つきを調べるとき、まず見るのはシート高だと思います。
ただ、同じシート高でも、またがったときの足つきは車種によって違います。
シートの幅や車体の形も関係するので、数字だけでは判断できません。
シートの幅で足の開き方が変わる
シートの前側が細いバイクは、足を下に伸ばしやすいです。
反対に、シートの幅が広いバイクでは、足が外側に開きます。
そのぶん、足が地面に届きにくく感じることがあります。
同じシート高でも足つきが違うのは、このシート幅も関係しています。
バイクが傾くと支えにくくなる
バイクは、まっすぐ立っているときよりも、傾いたときのほうが支えにくくなります。
足が地面に着いていても、バイクが反対側に
傾くと急に重く感じます。
ハンドルを切ったまま停まったときや、足元が滑りやすい場所でも支えにくくなります。
厚底ブーツを履いていても、停車するときはバイクをなるべくまっすぐに保つことが大切です。
片足で支えたときも確認する
厚底ブーツを試すときは、両足を着けるだけでなく、片足で支えたときも確認します。
- 靴底の端だけが地面に当たっていないか
- ブーツの中で足が横にずれないか
- かかとが大きく浮かないか
- 片足に体重を乗せてもグラつかないか
足が地面に着いても、片足で支えたときにグラつくなら使いやすいとは言いにくいです。
足が着くことと、しっかり支えられること。
この二つを確認します。
厚底ブーツとインソールは何が違う?
厚底ブーツと、ブーツの中に厚いインソールを入れる方法は同じではありません。
厚底ブーツは、外側の靴底が厚くなります。
インソールは、ブーツの中で足の位置が高くなります。
厚底ブーツは靴底そのものが厚い
厚底ブーツは、外側の靴底に厚みがあります。
つま先側にも厚みがあれば、停車したときに足が着きやすくなります。
ただ、厚底のバイクブーツなら、どれでも使いやすいわけではありません。
足つきが楽になっても、シフトやブレーキを操作しにくくなれば困ります。
高さだけでなく、ペダルを自然に動かせるかも確認します。
インソールはブーツの中で足が高くなる
厚いインソールを入れると、ブーツの中で足の位置が高くなります。
ただ、靴底そのものが厚くなるわけではなく、厚底ブーツと同じように足が地面に着きやすくなるとは限りません。
インソールを入れると、履き心地が変わることもあります。
- 甲が強く押される
- つま先が窮屈になる
- かかとが浮きやすくなる
- 足が前に滑りやすくなる
- 足首を曲げにくくなる
中に入れるだけなら手軽に感じますが、厚くしすぎると履き心地が変わることがあります。
かかと用インソールも足つき対策とは違う
かかと用インソールを入れると、ブーツの中でかかとが高くなります。
ただ、靴底そのものが厚くなるわけではなく、厚底ブーツと同じように足が地面に着きやすくなるとは限りません。
かかとが上がることで、足が前に滑ったり、つま先や甲が窮屈になったりすることもあります。
足つきを補いたいときは、厚底ブーツとインソールを分けて考えたほうが分かりやすいです。
厚底ブーツは高いほど使いやすいわけではない
停車するときに地面に着けるつま先は、走っているときにペダルを操作する部分でもあります。
足つきだけを考えて厚くしすぎると、ペダルを操作しにくくなります。

かかとより、つま先側の厚さを見る
厚底ブーツを見ると、かかとの高さが気になります。
でも、足つきに不安がある場合、停車時は主につま先から足裏の前側で地面を支えます。
シフトアップするときに、チェンジペダルの下に入れるのもつま先です。
そのため、かかとの高さだけでなく、つま先側の厚さも確認します。
- つま先側の靴底の厚さ
- かかとの高さ
- つま先の反り方
- 靴底の曲がりやすさ
- ブーツの中で足がずれないか
つま先が厚いとシフト操作がしにくくなることがある
つま先側が厚くなると、停車したときに足が着きやすくなります。
その一方で、ステップとチェンジペダルの間に、つま先を入れにくくなることがあります。
足を斜めにしたり、強く押し込んだりしなければ入らないブーツでは、シフト操作がしんどくなります。
少しの厚みで足つきが変わることもある
片足を着いたときの範囲が少し広がるだけで、支えやすくなることがあります。
足つきとペダル操作の両方を見ながら、自分に合う厚さを選びたいです。
厚底ブーツでペダル操作はどう変わる?
足つきが関係するのは、停車しているときです。
シフトやブレーキは、走っているあいだに何度も使います。
足が着きやすくなっても、ペダルを操作しにくくなれば使いやすいブーツとは言えません。
チェンジペダルの下につま先が入るか
多くの一般的なリターン式の車両では、シフトアップするときに、つま先をチェンジペダルの下に入れます。
厚底ブーツでは、つま先が厚くなることで、ペダルの下に足を入れにくくなることがあります。
足を斜めにしたり、強く押し込んだりしなければ入らないなら、厚さや形が合っていない可能性があります。
試着するときは、立って歩くだけでなく、つま先を上に動かしてみてください。
リアブレーキに触れたままにならないか
右足側では、リアブレーキペダルとの位置を確認します。
靴底やつま先が厚くなると、普段と同じように足を置いていても、ブーツがペダルに触れやすくなることがあります。
足をステップに置いたとき、ブーツがペダルに触れたままになっていないか。
ブレーキを使うときに、無理なく踏み替えられるか。
この二つを確認します。
操作しにくいと感じたら、そのまま慣れようとせず、別の厚さや形を試したほうがいいと思います。
足首を無理なく動かせるか
ペダルを操作するときは、つま先だけでなく足首も動かします。
ブーツの丈や甲の形、素材の硬さによっては、つま先を上げにくいことがあります。
試着するときは、椅子に座り、つま先を上げたり下げたりします。
歩くだけでは分からなかった窮屈さが見つかることがあります。

厚底バイクブーツは試着で何を見る?
厚底バイクブーツは、普段の靴と同じサイズを選べば合うとは限りません。
同じサイズでも、横幅や甲の高さ、かかとの収まり方は違います。
できれば両足で試着し、立つ、歩く、座って足を動かすところまで確認します。
ブーツの中で足が動かないか
つま先には、指を少し動かせる余裕が必要です。
ただ、歩いたときにかかとが大きく浮いたり、足が前後に滑ったりするものは避けたいです。
靴底が高くても、ブーツの中で足が動けば、地面に足を着いたときにグラつきます。
試着では、実際に使う状態まで靴紐やベルト、ファスナーを留めて確認します。
- かかとが大きく浮かないか
- 甲が強く押されていないか
- つま先がブーツの先に当たり続けないか
- 片足に体重をかけても足が横にずれないか
- 足首を曲げたときに履き口が強く当たらないか
最初から強い痛みがあるものを、無理に選ぶ必要はありません。
そのうち何とかなるやろ、と我慢せず、別のサイズや形を試したほうが気持ちよく使えます。
まとめ
厚底バイクブーツを選ぶときは、かかとの高さだけでなく、つま先側の厚さも見ておきたいです。
つま先側に厚みがあると足を地面に着けやすくなる一方で、チェンジペダルの下に足を入れにくくなることがあります。
だからこそ、足つきだけで決めず、シフトやリアブレーキを自然に操作できるかまで確かめることが大切です。
試着では、かかとが浮かないか、甲が強く当たらないか、ブーツの中で足がずれないかを見ておきます。
停車したときに支えやすく、走っているときにも無理なく足を動かせる。
その両方を確認しながら、自分の足とバイクに合う厚底ブーツを選びたいです。