バイクを選ぶ理由は、いつも言葉で説明できるとは限りません。
バイク屋さんのガレージに置かれていたYZF-R1にまたがった瞬間、身体に電流が走ったような感覚がありました。
「これや!」
細かな比較をする前に、気持ちはもう決まっていました。
購入すると決めたR1には、マフラー、バックステップ、ハイグリップタイヤ、シングルシート、フェンダーレスキットを装備。シフトは逆チェンジを選びました。
この記事では、最初に所有したR1を好みの形に仕上げ、8年ほど乗った話を書いていきます。
またがった瞬間に「これや!」と思った
R1を選んだときは、馬力や装備を細かく並べて比較したわけではありません。
実物を前にして、またがった瞬間に気持ちが動きました。
バイクを選ぶときは、扱いやすさや普段の使い方を考えることも大切です。
ただ、理屈より先に「このバイクに乗りたい」と感じることもあります。
R1との出会いは、まさにそんな感じでした。
最初からR1を探していたわけではない
次のバイクを見るためにバイク屋さんに行ったものの、その時点では車種を決めていませんでした。
これにしようという候補もなく、店にあるバイクを見ながら考えるつもりでした。
そこで目に入ったのが、ガレージに置かれていたYZF-R1です。
最初からR1だけを目当てにしていたわけではありません。
それでも、実物を見ると妙に気になりました。
少し眺めて終わるのではなく、自然とまたがってみたくなったんです。
身体のほうが先に答えを出した
R1にまたがった瞬間、身体に電流が走ったような感覚がありました。
「これや!」
足つきや前傾姿勢を順番に確認し、落ち着いて答えを出したわけではありません。
シートに身体を預けた瞬間、何かがピタッとはまったように感じました。
うまく説明しようとすると、かえって違う気がします。
頭で考えて選んだというより、身体のほうが先に答えを出した。
あのときの感覚は、そんな感じでした。
迷うより先に購入を決めた
R1にまたがってから、購入を決めるまでに時間はかかりませんでした。
その場ですぐに決めました。
今振り返ると、なかなかの勢いです。
「もう少し考えたほうがええんちゃう?」
そう言われてもおかしくありません。
でも、何となく選んだわけではありませんでした。
このR1に乗りたい。
その気持ちがはっきりしていたので、迷う理由はありませんでした。
R1は最初から好みの形にした
前に乗っていたCBR900RRは、ノーマルのまま乗っていました。
一方、R1は購入すると決めた時点から、自分が格好ええと思う形で乗り始めたかったんです。
同じ大型バイクでも、目の前にしたときに浮かぶ楽しみ方は違うものです。
R1では、乗り始める前から頭の中に完成した姿が浮かんでいました。
R1ならこの形にしたいと思った
R1には、マフラー、バックステップ、ハイグリップタイヤ、シングルシート、フェンダーレスキットを選びました。
あとから一つずつ加えたのではなく、納車前からまとめて装備しています。
またがった瞬間の「これや!」という感覚が、そのまま装備選びにも続いていたんやと思います。
R1なら、こうしたい。
細かな理由を一つずつ並べるより、頭の中に完成した姿が浮かんでいた感覚に近いです。
眺めたときにも気分が上がる一台へ
バイクは、走っている時間だけ楽しむものではありません。
乗る前に眺めたり、帰ってきてから振り返ったり、乗らない日にただ見ていたり。
そういう時間もあります。
だから、置いてある姿を見たときに、
「やっぱり格好ええなぁ」
と思える形にしたかったんです。
誰かに見せることより、自分が見て気分よくいられることのほうが大切でした。
乗って楽しい。
眺めても楽しい。
R1では、その両方を楽しみたかったんです。
選んだ装備にも好みがそのまま出ていた
R1に取り付けた装備は、それぞれ役割が違います。
ただ、性能だけを追いかけて選んだというより、頭の中にあった、自分が思い描くR1の姿に近づけていった感覚でした。
見た目、音、またがったときの感触。
その全部を含めて、乗りたい一台にしていきました。
マフラーを変えたR1の音
R1には、最初からマフラーを取り付けました。
エンジンをかけて音を聞くたびに、
「これや、これ!」
という気持ちになりました。
ええ音やと思っていても、疲れている日には少し大きく感じることもあります。
好きやけど、毎日同じように感じるわけではありません。
それでも、乗ろうと思っている日に聞く音は、気持ちを前に向けてくれました。
バックステップとハイグリップタイヤを選んだ
足元にはバックステップを取り付け、タイヤはハイグリップタイヤを選びました。
バックステップにすると、足を置く位置や操作したときの感触が変わります。
またがった姿勢も含めて、思い描いていたR1に近づいたように感じました。
タイヤについては、納車したときからハイグリップタイヤだったため、ノーマルタイヤとの違いはわかりません。
変えたことでどうなったとは言えませんが、最初から選んだ装備のひとつとして、このタイヤも自分にとってのR1の姿に入っていました。
後ろ姿を変えたシングルシートとフェンダーレス
シングルシートとフェンダーレスキットも装備しました。
取り付けると、後ろまわりがすっきりして、R1の雰囲気が好みに近づきました。
走っている間、自分から後ろ姿は見えません。
それでも、バイクを降りて少し離れた場所から眺めると、
「うん、これやなぁ」
と思えました。
乗っている本人の気分が上がる。
それだけでも、装備を変えた意味は十分にありました。
逆チェンジを選んだらシフトロッドが外側を通った
R1では、シフトを逆チェンジにしました。
通常とは操作方向が変わるだけではなく、取り付けたあとのシフトロッドの位置も変わりました。
フレームの穴に通るはずだったロッドが通らず、外側を回すことになったんです。
実際に取り付けてみると、操作方法だけではなく、部品の通り道まで変わる。
こういう細かな違いも、R1を自分の好みに近づける中で見えてきたことでした。
踏み込んでシフトアップする形にした
逆チェンジでは、シフトペダルを踏み込むとシフトアップします。
通常とは反対の操作です。
バックステップを選んだときから、R1では逆チェンジにしたいと思っていました。
最初は頭の中で確認しながら操作していましたが、乗るうちに少しずつ自然になっていきました。
慣れるまでは、いつもの感覚だけで操作しないように意識していました。
急がず、一つずつ確認しながら身体になじませていく。
逆チェンジの操作も、変えたその日に馴染むものではありませんでした。
フレームの穴には通せなくなった
通常のチェンジ方式なら、シフトロッドはフレームにある穴を通る形でした。
ところが、逆チェンジにするとロッドの位置が変わります。
その結果、予定していた穴には通らなくなりました。
外から見れば、逆チェンジにしたというだけかもしれません。
でも、実際に組むと、ロッドの通り道まで変わります。
こういう細かな違いは、実際に手を入れてみないとわからないところでした。
そのため、シフトロッドはフレームの外側を通す形になりました。
最初は少し変わった見え方にも感じましたが、乗っているうちに、それもこのR1らしさのひとつになっていきました。
このR1には8年ほど乗った
またがったその場で購入を決め、納車前から好みの装備を選んだR1には、8年ほど乗りました。
最初は格好ええと思う形にしただけでしたが、乗っているうちに、その装備を含めた姿が自分にとってのR1になっていきました。
最初から選んだものも、乗る中で慣れていったものもあります。
その全部を含めて、このR1との時間が積み重なっていきました。
装備を含めた形が自然になっていった
マフラー、バックステップ、ハイグリップタイヤ、シングルシート、フェンダーレスキット、逆チェンジ。
最初から選んだ装備は、8年ほど乗る中ですっかり見慣れたものになりました。
フレームの外側を通したシフトロッドも含めて、この形が自分にとって落ち着くR1になっていました。
最初は好みに合わせて選んだ装備でも、触れ続けるほど特別なものではなくなっていきます。
見慣れて、使い慣れて、いつもの形になる。
その自然さも、同じバイクと向き合っていく楽しさやと思います。
次に選んだバイクもR1やった
このR1に8年ほど乗ったあと、次に選んだバイクもYZF-R1でした。
2台目にも、1台目で気に入っていた装備を取り入れています。
さらにウインカーとETCを加え、プログリップとバーエンドも交換しました。
まったく違う形を試すよりも、気に入っていた部分はそのまま残しながら、もう少し自分に合う一台に近づけたかったんです。
2台目のR1では、走り方や楽しみ方が少しずつ変わっていきました。
その話は、次の記事で書きます。
2台目もYZF-R1を迷わず選んだ|一人で走っていたころから楽しみ方が広がった話
バイク屋さんでまたがった瞬間に決めたR1。
細かく比較して選んだわけではありませんでしたが、結果として8年ほど乗り、その次もR1を選びました。
最初に感じたものを、今でもうまく言葉にはできません。
それでも、あのとき身体が先に出した答えは、自分には合っていたんやと思います。
バイクを選ぶとき、すべてを言葉で説明できなくてもええ。
またがったときに感じたものを大切にしながら、無理せず自分のペースで付き合っていけたら、それでええんやと思います。
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