バイクタイヤの空気圧はどれくらい?高すぎ・低すぎで感じる変化と確認したいポイント

バイクタイヤの空気圧はどれくらい?高すぎ・低すぎで感じる変化と確認したいポイント

タイヤの空気圧は、少し違うだけでも乗ったときの印象が変わります。

ハンドルが妙に重い。

路面の凸凹をいつもより強く感じる。

なんとなく落ち着かない。

そんなときは、タイヤの空気圧も確認してみると、理由が見つかることがあります。

この記事では、指定空気圧の見方と、高すぎる場合・低すぎる場合に出やすい変化をまとめています。

タイヤの空気圧は、何kPaなら正解なのか

空気圧の話になると、やっぱり気になるのは「結局、何kPa入れたらええの?」というところです。

けれど、すべてのバイクに共通する数値はありません。

車種によって違い、前輪と後輪で分かれていることもあります。

自分のバイクには、どの数値が指定されているのか。

ここを確認してから空気を入れます。

基準になるのは車体や取扱説明書に書かれた数値

普段の公道走行で基準にするのは、車両メーカーが指定している空気圧です。

取扱説明書のほか、スイングアームやチェーンガード付近など、車体に貼られたラベルに書かれていることがあります。

いざ探してみると、「こんなところに貼ってあったんやなぁ」となることもあります。

見当たらない場合は、取扱説明書を確認します。

同じ排気量でも、車体の重さや設計が違えば、指定される空気圧まで同じとは限りません。

前輪と後輪で同じとは限らない

空気圧は、前輪と後輪で違う数値が指定されていることがあります。

前輪を測って、そのまま同じ数値を後輪にも入れる。

これで合う車種もありますが、合わない車種もあります。

また、一人で乗るときとタンデムするときで、数値が分けられている場合もあります。

前と後ろを別々に見るだけなので、作業としてはほんのひと手間です。

けれど、ここをまとめて考えると、あとで「なんか違うなぁ」となりやすいところでもあります。

タイヤ側面の数字をそのまま入れない

タイヤの側面を見ると、サイズや荷重、速度記号など、数字やアルファベットがたくさん並んでいます。

見慣れていないと、どの数字が何を表しているのか、ぜんぜん分からないですよね。

その中に圧力に関する表示があっても、普段の走行で使う指定空気圧とは限りません。

タイヤに書いてある数字やし、これでええんかな。

そう思いやすいところですが、普段の基準にするのは車体や取扱説明書に書かれた数値です。

空気圧はタイヤが冷えているときに測る

空気圧を測るなら、走り出す前が分かりやすいです。

走行するとタイヤが温まり、中の空気も膨らみます。

そのため、走ったあとに測ると、出発前より高い数値が出ることがあります。

同じタイヤでも、出発前と走行後では条件が違うんです。

走った直後に空気を抜かない

走行後に空気圧を測ってみたら、指定値より高い。

数字だけを見ると、「入りすぎてるやん」と抜きたくなります。

けれど、それはタイヤが温まっている影響かもしれません。

温かい状態で空気を抜くと、タイヤが冷えたときに必要な数値より低くなることがあります。

良かれと思って調整したのに、反対に足りなくなってしまったら、ちょっと困りますよね。

走ったあとに確認する場合は、タイヤが十分に冷えてから測ります。

手で押しても正確な数値は分からない

タイヤを指で押して、「うん、まだ硬いな」と確かめたくなることがあります。

ただ、バイクのタイヤは少し空気圧が下がっていても、手で触っただけでは分かりにくいものです。

見た目も同じで、明らかに形が変わっていれば気づけますが、少し低いくらいでは普通に見えることがあります。

触った感じでは大丈夫そうやったのに、測ってみたら思ったより減っている。

そんなこともあるので、空気圧はタイヤゲージの数字で確認します。

一か月に一度だけでなく、乗る日に合わせて見る

タイヤの空気は、穴が開いていなくても少しずつ抜けていきます。

最低でも一か月に一度の点検が案内されていますが、確認したい場面はそれだけではありません。

しばらく乗っていなかったとき。

気温が大きく変わったとき。

高速道路を使うとき。

荷物を多く積む予定があるとき。

こういう日は、前回の確認から一か月経っていなくても、空気圧を見ておきたいところです。

測ってみたら何も変わっていないこともあります。

それならそれで、「今日は大丈夫やな」と分かります。

空気圧が低すぎると、乗り味はどう変わるのか

空気圧が低いタイヤは、本来より大きくつぶれながら路面を転がります。

見た目では大きく変わっていなくても、ハンドルの重さや車体の動きに違いが出ることがあります。

ただ、同じような違和感はタイヤの摩耗や路面の状態でも起こります。

乗った感覚だけで決めつけず、実際の数値を測って確認します。

ハンドルが重く感じることがある

空気圧が低くなると、タイヤの変形が大きくなり、動きが鈍く感じられることがあります。

いつもより曲がり始めが重い。バイクを傾けようとしたときに、少し遅れてついてくるように感じる。

押し引きでも、妙に重たい。

乗っていて「今日はバイクがご機嫌ななめなんかな」と感じるような変化です。

もちろん、原因が空気圧とは限りません。

ただ、すぐに確認できるところなので、違和感があれば一度測ってみる価値はあります。

タイヤの中に熱がたまりやすくなる

空気圧が低いまま走ると、タイヤは回るたびに大きくつぶれ、元の形へ戻る動きを繰り返します。

その動きが大きくなりすぎると、タイヤの内部に熱が生じやすくなります。

外から見ると普通に回っていても、中では余計な負担がかかっていることがあるんです。

空気を少し抜いたほうが柔らかくなって、路面になじみそうに感じるかもしれません。

けれど、公道で指定値より低くすると、タイヤが大きく変形しやすくなり、発熱や操縦安定性への影響につながることがあります。

そのため、普段の公道走行では、車両メーカーの指定値に合わせます。

段差でホイールへの負担が増えることもある

空気圧が低い状態で大きな段差へ入ると、タイヤが深くつぶれ、ホイールへ強い力がかかることがあります。

道路には、思ったより深い穴や角のある段差があります。

見つけたときには避けにくくて、「うわ、踏んだ」と身体に力が入ることもありますよね。

空気が少ないほうが柔らかく、衝撃も小さくなりそうに感じます。

けれど、低すぎるとタイヤがつぶれすぎて、受け止めきれないことがあります。

空気圧が高すぎると、どんな変化が出るのか

空気圧は減っていくものなので、多めに入れておけば安心に思えます。

けれど、高ければ高いほどよいわけではありません。

高すぎる状態でも、タイヤ本来の働きをしにくくなります。

路面の凸凹を強く感じることがある

タイヤには、路面から伝わる衝撃をやわらげる役割があります。

空気圧が高すぎるとタイヤがたわみにくくなり、細かな凸凹を強く感じることがあります。

いつもよりゴツゴツする。

荒れた道でバイクが落ち着かない。

ハンドルへ細かな振動が伝わってくる。

そんなふうに感じる場合があります。

ただ、乗り心地にはタイヤの種類やサスペンション、路面の状態も関係します。

今日は硬い気がするなぁと思ったら、感覚だけで悩まず、数字を見てみます。

空気が減る前提で多めに入れない

どうせ少しずつ減るなら、最初から高めに入れてといたらええんちゃうか。

そう考えたくなりますが、空気圧は貯金のように多めに入れておくものではありません。

最初は高すぎて、しばらくすると指定値に近づき、さらに放っておけば低くなります。

これでは、ちょうどよい状態で走れる期間がいつなのか分かりません。

多めに入れて先回りするより、測ったときに指定値へ合わせるほうが分かりやすいです。

タイヤ側面の数字は目標値ではない

タイヤの側面に圧力に関する数字が書かれていても、その数値が自分のバイクで普段使う指定空気圧とは限りません。

タイヤに書かれているからといって、そこを目標に空気を入れるのではなく、車体のラベルや取扱説明書に書かれた指定空気圧に合わせます。

空気圧を測るときに迷いやすいところ

空気圧の確認は、それほど難しい作業ではありません。

ただ、単位の違いや、乗車人数による指定など、知っていないと数字を見て戸惑うところがあります。

数値を合わせる前に、何の数字を見ているのかを確認します。

kPaとkgf/cm²を見間違えない

空気圧には、kPaやkgf/cm²などの単位があります。

たとえば、250kPaは約2.5kgf/cm²です。

「前は2.5やったのに、今日は250になってる。…なにこれ?、増えすぎやろ」と焦らなくても大丈夫です。

単位が切り替わっているだけかもしれません。

デジタルゲージを使う場合は、数字だけでなく、横に表示されている単位も見ておきます。

タンデムや荷物が多い日は指定を確認する

車種によっては、一人で乗るときとタンデムするときで、指定空気圧が分かれています。

荷物を多く積む予定がある場合も、取扱説明書に案内がないか確認します。

ただ、荷物を積むからといって、必ず高くするわけではありません。

乗り方が変わっても、同じ数値が指定されている車種もあります。

今日は荷物が多いから、なんとなく多めに。

そうではなく、書かれている数値に合わせます。

短期間で何度も減るなら、空気を足すだけにしない

空気圧を合わせたのに、数日後にはまた大きく減っている。

毎回同じタイヤだけ減る。

バルブ付近から空気が漏れるような音がする。

こうしたときは、自然に抜けただけと考えず、タイヤやバルブなどの点検が必要です。

空気を足せば、その場では指定値へ戻ります。

けれど、空気が減った原因そのものは解決していません。

空気を足し続けながら様子を見るより、販売店やバイク屋さんで点検してもらうほうが安心です。

空気圧を合わせると、いつものバイクに戻ることがある

空気圧を合わせても、バイクが急に別の一台へ変わるわけではありません。

けれど、減っていた空気圧を指定値へ戻すと、「ああ、この感じやったな」と思うことがあります。

大きな変化ではなくても、いつもの軽さや感覚が戻ってくる。

そういう小さな違いも、バイクに乗る楽しさのひとつです。

押し引きの重さで気づくこともある

バイクを駐輪場所から出したとき、いつもより押し引きが重く感じることがあります。

路面の傾きや荷物の量でも変わりますが、タイヤの空気圧が低いと、動かしたときに重いと感じることがあります。

エンジンをかける前に「なんか重いなぁ」という感覚も、意外と見過ごせません。

数字を見ると、不安をひとつ減らせる

タイヤを眺めているだけでは、「これで大丈夫なんかな」と迷うことがあります。

タイヤゲージで測れば、指定値との差が数字で分かります。

タイヤが冷えているときに測り、足りなければ空気を入れる。

指定値より高ければ調整する。

指定値に合っていれば、空気圧についてはそのままで大丈夫です。

何となく不安なまま出発するより、数字をひとつ確認してから走るほうが、気持ちはすっきりします。

違和感が消えなければ、空気圧以外も確認する

空気圧を合わせても、ハンドルの重さや車体の落ち着かなさが変わらないこともあります。

その場合は、タイヤの摩耗や損傷、ホイール、サスペンションなど、別の原因も考えられます。

いつもと違う感じが続くようなら、バイク屋さんで見てもらったほうがいいかもしれません。

まとめ

タイヤの空気圧は、車種ごとに指定されています。

取扱説明書や車体のラベルを確認し、タイヤが冷えているときに前後それぞれを測ります。

低すぎるとタイヤの変形が大きくなり、ハンドルの重さや内部の発熱、段差での負担につながることがあります。

高すぎる場合はタイヤがたわみにくくなり、路面からの衝撃を強く感じることがあります。

なんとなく重い。

いつもより硬い。

今日は少し落ち着かない。

小さな違和感があったら、空気圧を確認してみます。